インプラント

インプラントとは
- あごの骨に埋め込まれる純チタン製の小さなネジです。
- 50年以上にわたり、研究・開発されている技術です。

治療の流れ
カウンセリングからメンテナンスまで、治療の流れをご紹介します。最短の場合、治療期間3ヶ月でインプラント治療が終了します。
1.カウンセリング
インプラント治療への不安や疑問などのご相談を無料で承っております。まずはお気軽にご相談ください。 お口の中のお悩みのほか、インプラントの概要やメリット・デメリット、インプラント以外の効果的な治療方法など、丁寧に説明いたします。
2.検査・計画
歯周病の検査や歯型をとり、残っている歯や噛み合わせについて細かく確認を行います。また、CTスキャンを使用して、あごの骨の密度や量を細かく検査します。
3.一次処置 インプラント埋入
歯の根となるインプラントをあごの骨に埋め込んでいきます。歯茎を開いてインプラントを埋め込むための穴を作り、インプラント体を埋め込みます。処置時間は1本あたり15分くらいですが、埋め込む本数や抜歯・再生治療の有無により処置時間が変わります。※麻酔の際、静静脈沈静法をご選択される患者様は、ご自身で運転されてのご来院は避けてください。
4.抜歯・仮歯調整(処置後1〜2週)
処置後1〜2週間ほどで、インプラントを埋め込む際に使用した糸を抜糸します。必要に応じて仮歯の調整を行い、待機期間中の生活に支障がないようにします。
5.待機期間
インプラント体が骨と結合して一体化するのを待ちます。待機期間は、治療箇所や骨の状態によって変わりますが、平均的に2ヶ月〜3ヶ月くらいです。※待機期間中は、ご来院の必要はありません。
6.二次処置 アバットメント取付
歯茎を再度開いて、骨とインプラントが一体化していることを確認し、インプラントの頭にキャップを装着します。処置後1〜2週間ほど、歯茎の形が整うのを待ちます。必要に応じて仮歯を調整します。
7.型取り
患者様に合わせたオーダーメイドのトレイまたは器を用いて、インプラントの型取りを行います。 これ以降、痛みの伴う処置はございません。
8.完成
二次処置で装着したキャップを取り外し、歯となる被せ物の土台を取り付け、被せ物を装着して完成です。
9.メンテナンス・定期検査
インプラント装着後、インプラントのメンテナンス方法や定期検査について説明いたします。 インプラントは、天然の歯と同様にメンテナンスが必要です。そのため、お口の中の環境を維持するための ブラッシング指導などを行います。その後、6ヶ月に一度、定期的なメンテナンスや定期検査を行なっていきます。
治療方法
歯を失った方には、インプラント治療という選択肢があります
(画像をクリックすると拡大されます)
静脈内鎮静法
静脈材や鎮痛剤、向精神薬を静脈内に投与することによって、歯科に対する痛みや術後の痛みや腫れを軽減する手法です。 使用された患者様は麻酔状態をもたらすものの、全身麻酔と違い、術中には意識があり、薬物の使用によって、恐怖や痛みなどをほとんど感じなくなるという効果を期待できます。 高血圧や心臓病などの持病があり、治療時にストレスを出来るだけ軽減したい場合や、外科手術によって術後の腫れや痛みを抑制したい場合などに使用されます。 緊張状態を適度に緩和し、精神を弛緩させる効果があるため、歯科医や歯科手術に対して極度の不安を抱えている人の治療時に精神的な負担を軽減する効果も期待できます。 効果は非常に高いのですが、麻酔医の処置が必要となるため、患者様の負担する費用が6万円となります。患者様がこの治療を選択する場合は、費用的負担を理解した上で選択することが必要です。 また、治療後の作用が覚めるまでに、数時間を必要とする場合があります。
静脈内鎮静法のメリット・デメリット
メリット
- リラックスすると寝てしまい、寝ている間に手術が進みます。
- 手術時間が短時間に感じられます。
- 口を開け続ける大変さが軽減されます。
- 口の中に歯科器具を入れられても、吐き気を催しにくくなります。
- 歯科治療器具の振動や音を感じにくくなります。
- 点滴をしているので、化膿・腫れ・痛み止めの薬を投与できます。
- 血圧、心拍数を調節する薬も投与できるので、脳や心臓、血管系に不安のある方もかかりつけ医との連携で治療が可能になります。
デメリット
- 費用が余分にかかります。
- 点滴の影響でトイレに行きたくなります。(途中で行けますのでご安心ください)
- むせやすくなります。(特に喫煙者の場合)
- 血中の酸素濃度が低下します。(低下しやすい方は酸素吸入いたしますので、ご安心ください)
- 薬を投与したことによるアレルギー反応が出る確率が上がります。
治療費用
インプラント治療を行うにあたり、患者様が最初に気になるのは治療費用だと思います。
治療内容だけでなく、料金にもご納得いただけるよう、インプラントが必要と感じられた患者様には、治療計画書(お見積書)をお渡ししております。
ご不明な点がございましたら、何なりとお聞きください。
●当院のインプラント治療費
当院のインプラント治療費は、インプラントの使用本数と上部構造(上に乗せる被せ物の材質)、ダミー(インプラントと直接つないでいない歯)の使用本数により、治療費が変わります。
※ CT パノラマ メンテナンス費用も含まれます。
上部構造の材質とインプラント・ダミー費用(例)
銀歯(5年保証) | インプラント:35万円/1本(税込) ダミー:5万円/1本(税込) |
セラミック(5年保証) | インプラント:40万円/1本(税込) ダミー:6万円/1本(税込) |
実際の治療費用(例)
1歯欠損 | 銀歯 セラミック | インプラント(35万円×1本)=35万円 インプラント(40万円×1本)=40万円 |
3歯欠損 | 銀歯 セラミック | インプラント(35万円×2本)+ダミー(5万円×1本)=75万円 インプラント(40万円×2本)+ダミー(6万円×1本)=86万円 |
12歯欠損 | 銀歯 セラミック | インプラント(35万円×6本)+ダミー(5万円×6本)=240万円 インプラント(40万円×6本)+ダミー(6万円×6本)=276万円 |
保証期間
安心の5年保証
当院でインプラント治療を行った場合に限り、インプラント処置後5年という期間保証をお付けいたします。5年間、「かける」「割れる」「外れる」など、インプラントに関する全てのトラブルに保証しておりますので、安心して処置を受けていただきます。(保証を延長するプランもあります)
5年間 | 以降 |
安心インプラント保証 | 有料 |
インプラントは毎日使用すると、場合によっては上部構造の一部にかけや割れ、ゆるみが起こる可能性が出てきます。そんな時、当院に来てもらえれば、装着した歯を外して修理に出し、またお口の中に戻す、などのケアが可能です。
延長プラン
医療控除
インプラント治療は医療費控除の対象となるため、確定申告を行うことで国税庁の規定に準じて治療代の約1割の還付を受けることができます。インプラント治療にかかるコストを軽減することができます。
Q&A
- インプラント治療後に引越しすることになった場合、メンテナンスはどうしたら良いのですか?
- 引越しによって治療を受けた医院への通院が困難になっても、メンテナンスを行わなければなりません。ストローマンのインプラントは日本だけでなく世界中で扱われていますので、同じストローマンのインプラントを扱う歯科医院でメンテナンスを受けることが可能です。
- 骨粗鬆症があるのですが、インプラント治療を受けることができますか?
- 骨粗鬆症に罹患していると骨密度が低下しますが、インプラント治療への影響は少ないと報告されており、骨粗鬆症でもインプラント治療は可能です。しかし、骨粗鬆症の治療のため服用している薬剤の種類(ビスフォスフォネート製剤)、用量および服用期間によっては、インプラントと骨の結合に影響し、治療の成功率が下がる可能性があります。骨粗鬆症の場合には、主治医および歯科医とよく相談して、インプラント治療を計画しましょう。
- 糖尿病があるとインプラント治療を受けられないのですか?
- 糖尿病に罹患すると傷に治りが遅れ、感染しやすくなります。糖尿病の症状は血糖値によりますが、血糖値がコントロールされている状態では、インプラント治療の成功率は非糖尿患者と同等であると臨床研究により報告されています。血糖値がコントロールされていない状態では、インプラント手術およびインプラント周囲炎のリスクが高まる可能性がありますので、十分にコントロールしてからインプラント治療を行います。糖尿病の主治医および歯科医とよく相談して、インプラント治療を計画する必要があります。
- 歯周病があるのですが、インプラント治療を受けることができますか?
- 歯周病はインプラント治療の成功率を下げる原因の一つですが、インプラント治療前に歯周病の治療を行えばインプラント治療を受けることができます。歯周病の既往がある場合は、再発のリスクがありますので、インプラント治療後はインプラントと共に残存歯も十分なメンテナンスを行います。非歯周病患者よりも短い間隔で定期検診とメンテナンスを行うことで、インプラントは長期に維持されることが臨床研究により証明されています。
- インプラント治療にかかる期間はどのくらいですか?
- インプラント治療にかかる費用は症例によって大きく異なりますが、複雑でない症例では3〜6ヶ月程度です。インプラント手術前には、残存歯のむし歯・歯周病治療を行います。また、骨量が不足している場合には骨造成治療、歯並びを治す場合は矯正治療を先に行います。これらの治療が終わった後、インプラント手術を行います。インプラントが骨と結合するまでの期間は、治療部位の骨の質、使用するインプラントの種類、全身の健康状態などにより異なります。その後、仮歯を使用する期間は、治療部位やインプラントの本数など症例により異なります。仮歯の使用が問題なければ、最終的な人工歯を装着します。
- インプラント治療にかかる費用について教えてください。
- インプラント治療は保険適用ではありませんので、保険の効くブリッジや入れ歯に比べると高額になります。自由診療ですので、医院によって、また使用するインプラントメーカーや症例の難易度(骨造成治療の有無など)によって治療費は異なります。一般的な相場は1本30〜50万前後ですが、詳細な費用については歯科医師が診査診断し、治療計画を立てた後に決定します。費用だけで選ぶのではなく、治療を担当する歯科医師・使用するインプラントメーカー・治療環境・設備などを総合的に考慮して治療を受ける医院を選びましょう。
- インプラント治療は痛みがありますか?
- インプラント手術は局所麻酔をして行いますので、痛みはほとんどありません。局所麻酔には、むし歯治療や抜歯などの際に用いられるのと同じ麻酔薬を使用します。また、治療の緊張や不安を軽減するために、局所麻酔に加えて「静脈内鎮静法」という麻酔法を併用する場合もあります。埋入する本数、骨移植の有無などによって手術時間は異なり、全身疾患の有無によっても症例の難易度は異なるため、静脈内鎮静法の併用については歯科医師と相談しましょう。手術後、麻酔が切れた後は痛むことがありますが、通常は痛み止めで十分対応できます。痛みや腫れの程度・期間は、手術部位の範囲・骨移植の有無などで異なります。
- インプラント治療を考えるにあたっての注意点を教えてください。
- インプラント治療には、ブリッジや入れ歯にはないメリットがたくさんありますが、あらかじめ知っておくべき注意点があります。手術が必要であること、費用がかかること、治療期間が長いことなどが挙げられます。また、歯が1本欠損している症例からすべて欠損している症例までインプラント治療の適応になりますが、患者さんの口の中の状態および全身の健康状態によって難易度が異なります。これらを考慮した上で、インプラント治療を行うかを判断しましょう。
- インプラントはどれくらいもちますか?
- 現在一般的に使われているチタン製インプラントは約50年前から使用されており、適切なセルフケアと定期的なメンテナンスを行えば、健康な状態で長期に機能することが証明されています。しかし、治療後のメンテナンスを十分に行わなければ、インプラント周囲炎などのトラブルが発生することがあります。インプラントのみでなく、口の中全体の口腔清掃をしっかりと行い、インプラント周囲炎を予防することが大切です。インプラントの上に装着する人工歯(上部構造)については、天然歯の詰め物・被せ物と同様に欠けたり外れたりすることがあります。また天然歯と違い、インプラントの人工歯はアバットメントを介してインプラントにネジ止めされていますが、このネジが緩むことがあります。定期的に検診を受け、咬み合わせやネジの緩みをチェックし、トラブルを予防しましょう。
- インプラント治療は何歳でも受けられますか?
- 顎乗せ長が止まっていない年齢ではインプラント治療を行いません。個人差はありますが、20歳以上を目安にインプラント治療を行います。高齢の場合、年齢制限はありませんが、インプラント治療のリスクとなる全身疾患がないこと、メンテナンスを継続して行えることが必要となります。
